月の満ち欠けが教えてくれる、女性の身体「蠍座満月」vol.9

寒暖差が落ち着き、春の終わりが近づいてきましたね。

あなたの心と身体には、どんな変化が訪れていますか?


フェムテックの発想から生まれた、女性のための快適で美しい機能的なアイテムを展開する「re:i not plus minus(レイ)」がお届けするコラム「月と女性の身体」。


今回のvol.9では、2025年5月13日(火)の1時55分に迎える「蠍座満月」をテーマに掘り下げていきます。初回のvol.1では、月の満ち欠けと女性の身体の関連性について触れているので、そちらもぜひご覧ください。


満月が女性の身体や感情に与える影響、そして蠍座のエネルギーを活かし、心身を整えるひとときを一緒に考えてみませんか?


⚫︎満月がもたらすエネルギーと女性の身体


満月とは、太陽と月が地球を挟んで正反対の位置にあり、月が太陽の光を全面に受けて輝く状態を指します。この時期、夜空に月が最も明るく満ちることから、「物事の完成」や「エネルギーのピーク」とされ、月のサイクルの中でも特に重要な節目といわれています。


女性の身体の月経周期は平均して約28日であり、このリズムが月のサイクル(約29.5日)と近いため、古くから月と女性の身体が共鳴すると考えられてきました。(※全ての人に当てはまるわけではありません)占星術の観点では、満月のタイミングで以下のような変化が起こりやすいと言われています:


・自律神経の乱れと感情の揺らぎ
(満月の光が強まることで交感神経が優位になりやすく、神経が興奮しやすくなる。寝つきが悪くなったり、気分のアップダウンが激しくなることも)


・水分バランスの乱れと、それに伴う頭痛や重だるさ
(満月の影響で体内の水分量が変化しやすく、むくみやすくなることで血流やリンパの流れが滞り、頭痛や体の重だるさを感じることがある)


・食欲の増加
(エネルギーがピークを迎えることで、体が栄養を求めやすくなる。特に甘いものや炭水化物を欲しやすくなる)


満月の際は、このエネルギーを活かして「達成」や「感謝」、そして「手放し」を意識するのがおすすめです。これまでの歩みを振り返り、自分やまわりへの感謝の気持ちを深めることで、心がやさしく満たされるような感覚が得られるでしょう。


また、満月を過ぎて月が少しずつ欠けていくこの時期は、新月へ向かう「手放しと浄化」のタイミングでもあります。


体が栄養や癒しを求めやすいこの時期には、鉄分やマグネシウムを含む食事、ハーブティーやアロマ、マッサージなどを取り入れて内側から整えていくのもおすすめ。深呼吸やストレッチ、塩風呂でのデトックスで心身を緩めながら、次のサイクルへの準備を整えてみてください。


⚫︎占星術的視点で見る蠍座について


太陽と月が地球を挟んで正反対に位置する満月では、その星座のエネルギーが最大限に高まり、わたしたちに強く影響を与えるとされています。今回の満月は蠍座で起こり、蠍座は「再生と変容」「深い繋がり」「本質主義」を象徴する星座です。黄道十二宮の8番目にあたる蠍座は、毎年10月23日〜11月22日頃を支配します。


占星術的視点でみた蠍座の特徴は、


・水のエレメント(感情・共感・深層心理を象徴する属性)

(目に見えない感情や空気感を敏感に察知し、物事の本質や人の内面と深く関わる力を持つ)


・不動宮(継続力や集中力を象徴する性質)

(一度心を決めたことには強い意志と忍耐力で取り組み、深く根を張るように物事を探求し続ける)


・冥王星

(蠍座を支配する冥王星は「破壊と再生」「変容」「深層の力」を象徴し、見えないところでの大きな変化や内的な成長を促す天体)


これらの特性から、蠍座は“目に見えない深い領域とつながる存在”として、洞察力や直感力を活かしながら、真実や本質に迫る力を持っています。


ただその一方で、感情の奥深くに入り込みすぎたり、執着やコントロールの意識が強くなってしまうことも。


この時期は、自分の本音や感情に静かに向き合い、内側からの変化と再生を促していく時間として過ごしてみてください。


⚫︎蠍座満月のテーマ


満月がもたらすエネルギーのピークに、蠍座の特性が重なる今回の満月は、「感情の深い部分」や「本質的な繋がり」に目を向けるのに最適なタイミングです。


蠍座は、表面的なやりとりよりも“真に分かり合うこと”を重視する星座。この時期は、心の奥底にしまっていた感情や、見て見ぬふりをしていた記憶がふと浮かび上がりやすく、対人関係や過去の出来事への向き合い方を見直すきっかけとなるかもしれません。


さらに今回は、蠍座の支配星・冥王星が逆行に入った直後ということもあり、変容を促す力が一時的に落ち着いています。


この満月では、これまでの出来事や関係性を振り返りながら、「もう必要のない感情や執着」をそっと手放すことが、再スタートの準備に繋がっていくでしょう。


焦って変わろうとするよりも、今は心の奥にある本音に耳を傾け、静かに整えていくことが、深く安心できる未来への第一歩となります。




⚫︎蠍座が司る身体の部位


占星術では、蠍座は「生殖器」「膀胱」「ホルモンバランス」に関連しています。この時期は、感情を抱え込みすぎたり、無意識に力が入りすぎることで、下腹部や骨盤まわりに不調を感じやすくなるかもしれません。とくに冷えやストレスはホルモンの働きに影響を与えやすく、心と身体のリズムを乱す要因にもなります。


・下腹部や仙骨周辺を温めて、内側から緊張をゆるめる

・カフェインや冷たい飲み物を控え、身体を冷やさない工夫をする

・骨盤まわりのストレッチや、ゆったりとした深呼吸で巡りを整える


感情や不安を溜め込みやすくなるこの季節こそ、意識的に心身の深い部分に優しく寄り添い、自分をケアする時間を大切にしてみてください。


⚫︎次の新月までの過ごし方


5月13日(火)の蠍座満月から、下弦の月(5月20日)、そして次の新月(5月27日、双子座新月)までの期間は、以下のサイクルを意識することがおすすめです。



5月13日(火)〜5月20日(火):満月〜下弦の月

(満月で浮かび上がった感情や気づきを少しずつ整理していく時期。蠍座満月で見えてきた「執着」や「不要な思い込み」があれば、そっと距離を置いたり、手放していくことで心が軽くなっていきます。力を抜いて、自分の内側にある静けさとつながることを意識してみましょう。)


5月21日(水)〜5月27日(火):下弦の月〜新月

(月がさらに欠けていくこの時期は、内省と浄化のフェーズ。疲れが出やすくなるときでもあるので、無理はせず、感情や身体にたまったものを丁寧に整えていく時間に。次の双子座新月に向けて、情報の整理や言葉の選び方、自分の伝えたいことに意識を向けておくと◎)


月のサイクルは、わたしたちの心と体に静かな影響を与え続けています。今回の蠍座満月をきっかけに、自分自身のペースを大切にしながら、次の新月までの時間を楽しんでみてください。


次回は5月27日(火)、双子座新月がもたらすテーマやエネルギーについてお届けします。どうぞお楽しみに!